悩み多き40代

高齢になった親の介護問題

高齢になった親の介護問題

親の介護という悩み

今40代の方々にとって最も深刻な悩みは仕事のことでも自分の子育てのことでもなく親の介護という問題かもしれません。介護の厄介なところは例えば子育ての場合、子供が18歳を超えて働き出すか、あるいは大学を卒業してから働き出すかで多少時間の幅が異なりますが、いずれにしても20年前後の期間を経れば終わりが見えます。しかし介護の場合現代は医療技術が発達しているためにいつまで続くのかがわからないのです。残念ながら子育てや病気の看病と違って介護では相手が元気になってくれて介護の必要性がなくなるという様なことはありえません。介護が終わる時というのは親が亡くなる時か、せいぜい自宅での介護をやめて施設に入居してもらう時くらいなのです。

70歳や75歳が境目

高齢者の定義は65歳以上であり、現状であれば65歳以上なら年金も満額もらえるようになります。しかし、親が65歳になったら急に介護の問題が吹き出してくるかというと決してそのようなことはなく、むしろ70歳や75歳を超えたところに節目があると言って良いでしょう。特に75歳からは高齢者ではなく後期高齢者と認定されるのですが、この年齢を超えたあたりから認知症の罹患率が急上昇し、介護を必要とする人の割合が増加するのです。そして親が30代で子供を産んでいた場合、ちょうどあなたが40歳を超える頃くらいに親が70歳以上や75歳以上になる場合が多いのです。

仕事や家庭との両立問題

親の介護の大変さは、介護は育児と同じくらい手間がかかってしまうということです。育児と異なって多少介護が必要な高齢者の方でも身の回りのことが全くできないという場合はあまりありません。しかしその代わりに認知症などにかかっている場合育児でもありえない様な突発的な問題行動をあなたの親が行ってしまう可能性があるので、それを見張っていなければなりません。また、体がいうことを聞かなくなってきた後は、赤ん坊の子育てと異なって何十キロもある大人をベッドから動かしてトイレや浴室などに連れて行ってあげなければならないのです。
こうしたことがあるため、介護は育児と同様仕事やその他の家事に大きな影響を与えてしまうのです。

学習機会の不足

また介護問題を難しくしている原因の1つに学習機会の不足もあげられるでしょう。育児であれば様々なネットコンテンツに加えて多くの本も出版されていますし、また産婦人科に通うときに情報提供を受けることもできます。しかしこれが介護になりますと、介護自体が新しい問題でもあるのでそれほど良い情報がありません。それに加えて認知症の治療法として効果的な方法などがあっても、その情報を必要としている人に届ける経路が確立されていないのです。

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